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分子性導体


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書籍情報
本書は有機分子や金属錯体分子等のπ共役分子を構成成分とする電気伝導体である分子性導体について分野の初学者のために書き下ろされたものである.基礎編と各論から構成され分子性導体を理解するための基本的な概念を紹介した基礎編の後に各論において分子性導体の具体例を示しどのような物理が展開されているかを,主に物質開発の観点から記述している.
物質・材料テキストシリーズ
分子性導体
物理学と化学との連携がもたらすπ電子物性科学
A5/256頁 定価(本体4500円+税) 978-4-7536-2325-9
加藤礼三(理学博士) 著
まえがき 著者略歴

目 次
1. はじめに

 《基礎編》 ――――――――――――
2. 量子力学の基本的考え方
 2.1 重ね合わせの原理とハミルトニアン行列
 2.2 定常状態

3. ベンゼン分子の電子状態(ヒュッケル分子軌道法):π共役分子
 3.1 σ結合とπ結合
 3.2 ヒュッケル分子軌道法
 3.3 ヒュッケル則
 3.4 拡張ヒュッケル分子軌道法

4. 結晶格子と逆格子
 4.1 ブラベー格子
 4.2 基本単位格子
 4.3 対称操作
 4.4 逆格子
 4.5 逆格子と格子面

5. 1次元格子の電子状態:バンドの考え方
 5.1 1次元格子における電子のエネルギー
 5.2 周期的境界条件
 5.3 エネルギーバンドとフェルミ面
 5.4 エネルギーバンドの占有率と物性
 5.5 分子性導体の合成

6. 強結合近似バンド計算
 6.1 単位格子に複数の分子を含む3次元結晶のエネルギーバンド
 6.2 周期的境界条件の一般化
 6.3 二量化した1次元鎖
 6.4 グラフェン

7. 金属状態の不安定性:低次元性と電子相関効果
 7.1 パイエルス不安定性:電荷密度波
 7.2 スピン密度波
 7.3 4kF電荷密度波とスピンパイエルス転移
 7.4 モット絶縁体
 7.5 電荷秩序とダイマーモット絶縁体

 《各 論》 ――――――――――――
8. TTF系有機ドナーのカチオンラジカル塩
 8.1 TMTTFとそのセレン置換体TMTSFのカチオンラジカル塩
 8.2 β(β')-型BEDT-TTF塩
 8.3 θ-型BEDT-TTF塩
 8.4 κ-型BEDT-TTF塩
 8.5 λ-型BETS塩

9. 有機アクセプターDCNQIのアニオンラジカル塩
 9.1 pπ-d系 (R1, R2-DCNQI)2Cu
 9.2 電子相関の強い擬1次元電子系(R1, R2-DCNQI)2Ag

10. 金属-ジチオレン錯体系分子性導体
 10.1 Pd(dmit)2のアニオンラジカル塩
 10.2 Ni(dmit)2のアニオンラジカル塩

11. 分子性ディラック電子系と単一成分分子性導体
 11.1 分子性ディラック電子系
 11.2 単一成分分子性導体

12. 終わりに

参考文献と引用文献
総索引
欧字先頭語索引



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