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材料科学者のための量子力学入門






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書籍情報
物質科学を学ぼうとする学生のための入門書「材料科学者のための物理入門」シリーズ.本書は,物質中の電子のふるまいを理解するために必要なシュレーディンガー波動方程式を出発点とする項目を中心に構成し,登場する数式も丁寧に説明している.本書の姉妹編の「材料科学者のための統計熱力学入門」と合わせて読むことをお薦めする.
材料科学者のための量子力学入門
A5/144頁 定価(本体2400円+税) 978-4-7536-5555-7
志賀正幸(理学博士) 著
まえがき 著者略歴

目 次
1 量子力学の発展

1.1 古典物理学の完成と限界

1.2 プランクの黒体放射の理論

1.3 光電効果による光の粒子説

1.4 電子の波動性

1.5 ハイゼンベルグの不確定性原理
 ●実験による検証

1.6 水素原子の構造とスペクトル
 土星モデルと古典物理学の破綻/水素原子の光スペクトルの研究/ボーアの理論―前期量子力学―

1.7 シュレーディンガーの波動方程式

1.8 その後の発展

2 量子力学の方法 I ―シュレーディンガーの方程式を解く―

2.1 固有値と固有関数

2.2 V=0(自由電子)
 1次元箱の中の電子/有限ポテンシャル箱中の電子/3次元箱の中の電子/●閉じ込められた電子の運動エネルギー

2.3 調和振動子

2.4 水素様原子
 極座標系での微分演算子/極座標系での変数分離と各成分の解/●2p,3d軌道の実関数表示/物理的考察/●2次元振動膜との比較

3 量子力学の方法II ―物理量と演算子―

3.1 量子力学における運動量
 ●数学の復習(固有方程式と固有値)

3.2 自由電子の運動量
 周期的境界条件による自由電子の波動関数/運動量/電子の粒子像と不確定性原理

3.3 3次元自由電子
 エネルギーと運動量/状態密度

3.4 量子力学における角運動量
 軌道角運動量の演算子/水素様原子の軌道角運動量/一般的な角運動量とスピン角運動量/●電子のスピン角運動量/●その他の角運動量

3.5 いろいろな表示法
 ブラ・ケット表示/行列表示

3.6 磁場中でのシュレーディンガー方程式
 ●原子の軌道磁気モーメントと内殻電子の反磁性

4 近似解 ―摂動法と変分法―

4.1 固有関数の完全直交性 ―数学的準備―

4.2 摂動法
 縮退がない状態に対する摂動法/●例1 電場中の荷電調和振動子/●例2 水素原子の分極―シュタルク効果―/●例3 自由電子系におよぼす周期ポテンシャルの影響 ―エネルギーギャップの発生―/縮退がある状態に対する摂動法/●例 軸対称結晶場内でのp波動関数

4.3 変分法
 水素原子の分極/水素分子イオン/1次変分関数による解法

5 多電子系の取り扱い

5.1 ヘリウム原子の基底状態
 電子間相互作用を無視したときの解/摂動法による近似/変分法による近似

5.2 ヘリウム原子の励起状態 ―電子のスピンとパウリの原理―
 第1励起状態の波動関数/2電子系のスピン関数/パウリの原理

5.3 水素分子
 波動関数/エネルギー準位/●フントの規則と強磁性の原因?

5.4 多電子系の一般式とハートリーおよびハートリー-フォックの近似法
 ハートリーの近似/ハートリー-フォックの近似

6 状態間遷移 ―時間を含む摂動論―

6.1 時間を含む波動方程式

6.2 水素原子の遷移確率

付録A 変数分離法

付録B 軌道角運動量の関係式((3-33)式)の証明

付録C 関係式の証明



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